メキシコで婚姻手続きを済ませ、ビザが発行された後、まず最初に手続きをしたのが、メキシコの社会保障制度(IMSS:Instituto Mexicano del Seguro Social (※以後IMSSと表記します)。要は、社会健康保険です。メキシコは日本と同様に会社員として働いている場合、IMSSの加入が義務付けられています。
今回はメキシコの健康保険の扶養家族加入方法についてご紹介します。
もくじ
IMSS(Instituto Mexicano del Seguro Social )
メキシコのIMSSという社会保障制度は3つの役割があります。IMSS(健康保険、労災など)、SAR(退職年金基金)、INFONAVIT(労働者住宅供給金)の3つです。これらをIMSSが一括管理する為、ややっこしくて3つを合わせて「IMSS(メキシコの社会保障制度)」と呼ぶことがありますが、今回加入についてご紹介するのは、メキシコの健康保険となるIMSS(健康保険、労災など)について。
メキシコの各都市にIMSSが運営する公立病院があり、IMSSに加入していれば、無料(自己負担金なし)で診察・検査を受けることができ、薬代も無料になります。また、出産までもが無料になります。なお、雇い主(会社)が保険料の大部分を負担し、被雇用者の負担はわずかで済みます。
IMSS(健康保険)扶養家族加入手順
手順は以下の通りです。
- IMSS社会保険事務所に行き、必要書類確認 → 提出書類が書かれた用紙を渡される
- IMSSに必要書類を提出 → 書類が揃っていればその場で加入を承認する書類(紙)を渡される
- その書類と写真をIMSSの病院に持っていき、保険証となる"Cartilla Nacional de Salud"が発行される
<完>
提出書類
- 夫のIMSS番号が記載されている書類 オリジナル
- 夫のID(身分証明書) オリジナルとコピー
- 光熱費請求書(3ヶ月以内のもの)
- 婚姻登録証明書(Acta de Matrimonio)オリジナルとコピー
- 私のID(パスポート) オリジナルとコピー
- 私のCURP(メキシコのマイナンバー)が記載されている紙 → INMでビザと一緒に渡されます
- 証明写真 → ビザカード用に撮った写真を使用
全ての書類をIMSSの社会保険事務所に提出するとその場で認定証が発行されました。その認定書を最寄りのIMSSの病院に持って行くとその場で保険証が発行されます。
男女別に色が異なり、女性用は下帯がピンクになっています↓
プライベート保険と私立病院
IMSSに加入したからと言って、全ての病院に無料で行けるわけではありません。メキシコには公立病院と私立病院があり、IMSSの健康保険は公立病院のみ無料で受けることができます。
しかしながら、このIMSSは低所得者層の患者が殺到する為、長時間の待ち時間や対応の悪さ、予算不足による不十分な医療設備や機材、医薬品不足などが問題となっており、日本で受けるような丁寧な(満足のいく)治療は受けれない場合があります。
そのため、メキシコ人の富裕層や、長期滞在する日本人や外国人はSeguros de Gastos Médicos(医療費保険)と呼ばれる任意のプライベート保険に加入していることが多いです。また、メキシコに進出している日系企業は福利厚生として付与している企業も多いようです。Seguros de Gastos Médicosは日本でもお馴染みのMetlife(メットライフ)やAllianz(アリアンツ)、Zurich(チューリッヒ)など大手保険会社のものがほとんどで、結構な高額な金額を1年更新で支払う必要がありますが、この医療費保険に加入することで、私立病院へ行っても保険会社負担で診察や治療を受けることができます。
IMSSに加入したものの行くのは私立病院のみ...
急いでIMSSに加入したものの、結局これまで行ったのは私立病院やラボでの検査ばかりで、一度もIMSSの公立病院に行ってません。結局は自費で医療費を支払ってます...(と言ってもこれまで行った医者は婦人科3ヶ所、ラボへ検査と歯医者くらいです)。周りの人(義家族や友人)から聞くIMSSの評判は悪いので行く事に抵抗を感じています。とは言えいざなにかがあった時のため加入しておくと安心です。
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