手続き関連

メキシコのVISA①(1回目) 〜申請〜

投稿日:12/05/2019 更新日:

日本人がメキシコに観光や出張等で滞在できるのは180日です。一度出国すればまた180日滞在することができます。しかし、連続して180日以上の期間やメキシコ現地で報酬を得る場合は別途ビザが必要となります。

私は1月下旬にメキシコを入国したので7月中旬までビザを取得する必要はなかったのですが、健康保険の扶養家族に加入するにはCURP(日本でいうマイナンバー)が必要です。そして、CURPを取得するにはメキシコの一時居住者用査証(ビザ)が必要となります。

入国して1ヶ月もしない、2月中旬に婚姻手続きをしたのでその次の週にビザの申請に行きました。

 

ビザ申請は、どこの国でも非常に面倒です。私はこれまで4カ国のビザを取得しようとしましたが(その内1カ国は結局ビザが取得できませんでした)、どこの国に住んでてもビザ取得の苦労話はよく聞きます。

 

今回はメキシコの一時居住者用査証(ビザ)の申請についてご紹介します。

 

INM: Instituto Nacional de Migración(メキシコ出入国管理庁)

メキシコのビザは出入国管理庁(在日本メキシコ大使館のHPではこのように表現しています)INM(Instituto Nacional de Migración)と呼ばれるところで発行されます(※以後INMと表記します)。英語だとイミグレーションオフィス、日本語だと移民局と言ったりします。

メキシコに限らないことだと思いますが、海外はコネがあるのと、ないのではかなり違ってきます。その中でもメキシコは多くの人がコネで就職がしてたり、家が見つかったり、病院が安くなったり、なんでもコネです。そしてメキシコのINMもその一つです。

幸運にも、義弟の彼女の叔母がそこで勤めていて、私もビザ申請時に親切に対応してもらいました。

 

就労ビザを申請していた

実は去年(2018年)9月にメキシコで就労ビザの申請をして、12月に出来上がる予定でした。しかし、メキシコへ本格移住の為の出国日(2019年1月下旬)までに間に合わず、就労ビザは結局発行されませんでした。

というのも、メキシコの就労ビザはメキシコ国外でしか受け取る事が出来ません。私は日本で受取するよう申請していたのですが、2ヶ月で終わると言われた手続きが4ヶ月経っても終わらず、フライトチケットを既に買ってしまっていたので、就労ビザは見送りました(メキシコに行ってから配偶者ビザを申請することにしました)。

就労ビザを申請される方は、ビザ発行前にフライトチケットを買わない方が良いかもしれません。私はビザ発行されてから30日以内にメキシコに入国しなければならないと言われた為、ギリギリにフライトチケットを買うと高いと思い、事前に買ってしまいました(在日本メキシコ大使館HPには180日となっています。正しくは担当者に確認するのが良いと思います)。

 

ちなみにこの就労ビザを申請している件については配偶者ビザ申請時や発行時に何も言われませんでした(もはや就労ビザが申請されていたかが謎です・笑)。

 

家族ビザ(配偶者ビザ)申請手順

婚姻したのでResidente temporal por vínculo familiar(一時居住者用査証)を申請することになりました。

手順は以下の通りです。

  1.  INMに行き、必要書類確認 → NUTの登録・申請手数料振込用紙を渡される
  2. 申請手数料の銀行振込、必要書類を準備する
  3.  INMに必要書類と振込証明書を提出 → この時点でビザ申請される(ログイン後画面で進捗状況が確認できるようになる)
  4. 7日〜10日ほどで申請が承認され、そこから更に3週間ほどで正式なレターが発行される(メールを受け取る)
  5. ログイン後のFormato Básicoに個人情報を入力・印刷し、INMに持っていく → 手数料振込用紙を渡される
  6. ビザ発行手数料を銀行振込
  7. INMに必要書類と振込証明書を提出し、指紋採取 → この時点でビザ発行手続に入る
  8. 1週間ほどでビザカードが発行されるので取りに行く

<完>

 

Residente temporal por vínculo familiar(一時居住者用査証)申請

メキシコで婚姻届が正式に受理された後、最寄りのINMに必要書類を聞きに行きました。

その際、以下の書類を持って行きました。

  • 私のパスポート オリジナルとコピー
  • 夫のID(身分証明書) オリジナルとコピー
  • 婚姻登録証明書(Acta de Matrimonio) オリジナルとコピー
  • Forma Migratoria Múltiple (FMM)(メキシコ入出国カード)
  • 戸籍謄本とそのスペイン語翻訳 オリジナルとコピー

 

朝一(9時開館)に行くつもりがなんだかんだしてて、10時頃にINMに着きました(INMは平日9~13時まで)。さすが田舎都市、待っていたのはたった1組だけ(笑)これまでの経験上、どこの国も移民局は混んでいるイメージがあるが、元々外国が少ないこの町ではそんなに待たなくて済みそうです(笑)

10分ほどで順番が来て、先ずはビザの申請をするための必要書類を確認。

申請するビザは、Residente temporal por vínculo familiar(一時居住者用査証)とのこと。

その場でビザの申請に必要なNUT(Número Único de Trámite)と呼ばれる番号の登録をしてくれて(控えを渡されます。この控えは今後ビザ申請の都度に必要になるので大事に保管するように言われました)、申請手数料($1,325)の支払い用紙を渡されました。

すぐに銀行で振込をし、指定されたレター(*1)を書き、INM戻った。振込用紙を担当者に渡して確認してもらった。ここでなんと、銀行員が私の名字と名前を誤って逆にしてしまったことを指摘される。申請手数料支払い用紙には、丁寧に私の名前と名字の別々の欄になって記載されていて、更に振込の際、パスポートまで提示しているのにも関わらず間違えるなんて、信じがたいミス。しかも行員が間違えるなんて。そう、これもメキシコあるある。

結局このままでは振込されても私の申請料金としては認定されないとのこと。また銀行に行くことになってしまった...。時間が13時近かったので、一先ず改めて振込をして、その日3度目のINMに戻りました。

今回は無事私の氏名で振込がされていて、やっと申請手続きができました。

 

申請時(1回目)に提出書類

  • 私のパスポート オリジナルとコピー
  • Forma Migratoria Múltiple (FMM) オリジナル
  • 申請料金($1,325)支払い証明書
  • 夫のID(身分証明書) オリジナルとコピー
  • 婚姻登録証明書(Acta de Matrimonio)
  • 戸籍謄本とそのスペイン語翻訳 オリジナルとコピー
  • 夫が書いたINM宛のレター(*1)

提出書類:スペイン語ではこちらに書かれてます。

 

『夫の書いたINM宛のレター』(*1)

『夫の書いたINM宛のレター』と言うのは、通常初めての申請の場合、1年間有効な一時居住者用ビザなのですが、2年間のビザに変更を依頼するレターを書くようにINMから指示されました。手紙を書き、INMに持って行くと、その内容が言葉足らずだったのですが、INMの職員(義弟の彼女の叔母)自らが全てをその場で書き直してくれました。

その内容は以下の通りです↓

 

外国人局の職員さんは、愛想がないのが今までの経験上。今回は、いろんな意味で優しく対応してもらえました。というのも、夫の家族は義父(オーストリア人)をはじめ、義妹の彼氏(スペイン・ブラジルのハーフ)、義弟の彼女(ナイジェリア・メキシコのハーフのアメリカ国籍)とそれぞれのパートナーは皆外国人(笑)

INMに何度もお世話になっている家族なのです(今では皆永住者ビザを取得しています)。小さな田舎都市のINMなので、「あ、またあの家族ね」とちょっとした有名な外国人一家なのです(笑)

という経緯があるせいか、通常1回目は1年申請のところ、最初から2年申請ができるように変更を依頼するレターを書いて提出するように職員自らが提案してくれました。

 

これで一先ずはビザの申請が完了しました。次回は発行手続きについてご紹介します。

 

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執筆者:


  1. つくちゃん より:

    はじめまして。
    配偶者ビザの申請書類について質問があります(^^)
    私は現在FFMでメキシコ滞在中で、来月メキシコ人の婚約者と結婚を控えています。結婚後INMに持参した戸籍謄本とそのスペイン語翻訳は未婚時に日本から取り寄せたものでしたか?また、夫の収入証明書などは必要でしたか?よければ教えていただきたいです (^^)

    • Romy より:

      はじめまして、ご婚約おめでとうございます!
      INMに持参した戸籍謄本は日本から持参したアポスティーユ付きの戸籍謄本です。そのスペイン語翻訳は在メキシコ日本大使館からemailでご紹介いただいた在メキシコの翻訳者の方に頼みました。
      手順は、
      ①在メキシコ日本大使館に電話にて在メキシコの翻訳者リストのemail送付を依頼(その場で送付してくださいました)
      ②リストに書かれていた翻訳者数名にemailにて手続きの流れと料金、所要日数等の見積依頼
      ③返信の来た中から選択、emailにて戸籍謄本&アポスティーユのスキャンデータ送付
      ④翻訳完了後、翻訳されたデータ(押印・サインなし)を個人情報確認の為送ってくださいます、スペル等の間違えがなければ、指定先に銀行振込します。
      ⑤銀行振込が確認取れれば、押印・サイン有りの公式な翻訳書類を郵送にて送付してくださいます。
      参考までに、当時(2019年1月)のemailを確認してみたら、戸籍謄本の日本語→スペイン語訳&アポスティーユの英語→スペイン語訳、2つ合わせて$700(ペソ)+送料でした。
      また、他の方のWEBやブログを見てみると、INMでアポスティーユ付きの戸籍謄本の提出が求められていない方もいるようです。メキシコは州によって、担当者によって手続きがかなり変わってくるので、必須項目なのか住んでいらっしゃる州で確認すると良いと思います(おそらく役所での結婚手続きではActa de Nacimiento(出生証明書)=日本で言う戸籍謄本なので、提出必須項目かと思います)。

      なお、夫の収入証明書はどの場面でも提出は求められませんでした。
      参考になればと思います。また何か質問等ありましたら、お気軽にコメントくださいませ^^

      • つくちゃん より:

        ご返信ありがとうございます。
        丁寧にわかりやすく解説してくださっているので、とても参考になります(^^)
        ありがとうございました。

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