子宮筋腫について知る

メキシコで子宮筋腫と診断されてから、私と子宮筋腫の物語が始まった。

発覚した今年の2月から9月まで長い間、悩んで、不安な思いをしてきた。

まずは子宮筋腫について何も知識がなかったので子宮筋腫について知ることから始まった。

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは

子宮筋腫は良性な腫瘍で、筋腫そのものが直接命に関わることはありません。

公益社団法人日本産科婦人科学会より引用

子宮筋腫の大きさは顕微鏡レベルのごく小さなものからバスケットボール大のものまであります。そして、大きさだけではなく、筋腫のタイプがあります。

子宮筋腫の３つのタイプ

子宮筋腫はそのできる場所により大きく分けて、

漿膜下筋腫.........子宮の外側に向けて発達
筋層内筋腫.........子宮の筋層内に発生（最も多いタイプ）
粘膜下筋腫.........子宮の内腔へ向かって発育

子宮筋腫の症状

子宮筋腫のタイプと大きさによって症状は様々です。

一般的には、漿膜下筋腫＜筋層内筋腫＜粘膜下筋腫の順に症状が強くなってきます。

漿膜下筋腫では大きくなるとしこりを自分で触れたりしますが、自覚症状がない場合もあります（実際に私もほとんど自覚症状がありませんでした）。

子宮筋腫のおもな症状は、

過多月経（月経量が多くなること）
血の塊が混じる
貧血
月経痛
月経以外の出血（不正出血）
腰痛
頻尿（トイレが近い）や便秘

また、筋腫が不妊や流産・早産の原因になることもあります。

日本での子宮筋腫の治療

日本では、30歳以上の女性の4人に1人に子宮筋腫を持っていると言われる、頻度の高い婦人科の病気です。子宮筋腫が存在しても、貧血や圧迫症状が出たりしなければ、経過観察で良いとも言われています。

治療法は手術と薬があります。手術をしなければ子宮筋腫はなくなりません。薬は症状を緩和したり、筋腫を縮小させることしかできません。

＜手術の種類＞

子宮全摘術.........子宮を取る手術
筋腫核出術.........筋腫だけ取る手術

子宮全摘術は子宮筋腫を完全に治す唯一の治療法だが、将来子供がほしい人や子宮を残す希望の強い人は筋腫だけ取る手術があります。

＜手術方法＞

開腹手術.........腹部に5～10センチメートルほどの長さの切開を施して行う手術法
腹腔鏡手術.........へその近くか上の1カ所または数カ所を小さく切開し、そこから手術機器（腹腔鏡）を挿入して行う手術法　※大きさやできた場所によって腹腔鏡での手術が難しい筋腫もある
子宮鏡下手術.........子宮鏡を腟から挿入して行う手術法　※子宮腔内に突出した粘膜下筋腫で筋腫の茎があまり太くないもののみが対象

＜薬治療＞

子宮筋腫を根本的に治す薬は今のところありません。閉経間近いな症例や、重篤な合併症のために手術を避ける必要のある症例に対して行われる治療法になります。また、大きすぎる子宮筋腫などの子宮筋腫核出術の前治療として行われることもあります。副作用があるため、長期連用はできず、使用を中止すると子宮筋腫は元の大きさに戻ったり、症状も再発します。

GnRHアナログ治療.........月経を止める治療（偽閉経療法）。卵巣での女性ホルモン産生を抑えて筋腫を縮小させます　※方法は、毎日鼻にスプレーする点鼻薬か、月１回皮下に注射（リュープリンという薬品名）

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＜子宮筋腫に対するその他の新しい治療＞

子宮動脈塞栓術.........子宮を栄養する血管をつめてしまう治療法で、子宮筋腫を摘出するのではなく、破壊する治療法。症状を和らげるが、新しい治療法のため、その効果がどのぐらい維持されるかはまだ分かっていません。そして現時点では保険適応となっていません。

また、これから妊娠希望する場合は受けれない手術になります。

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