私は旅するのが大好きです。そして、急に一人旅に出たくなることがあります。先週末もそんな感じになり、どこに行こうかな、ってなりました。
『地球の歩き方』を見て、メキシコは広いなぁ、行ったことのないところばかりだなぁ、と思いながら、La Paz(ラパス)という小さな町をみつけて、なんとなくな感覚で、ここに行きたいなぁって。
翌朝7時にグアダラハラからフライトがあって、しかも安い!往復で2,146ペソ(約¥12,660(1MXP=5.9JPY))!15時間後のフライトをポチッと買ってしまいました(笑)
ちなみに、初めてメキシコにきた時も出発5日前にチケットを買いました。流石に日本からだったので今回のように翌日に、とは行きませんでした...(笑)
今回は、La Paz(ラパス)についてご紹介します。
世界自然遺産 〜カリフォルニア湾の島々と自然保護区〜
世界遺産登録数、世界7位のメキシコには、35箇所の世界遺産があります(日本は世界12位)。そしてそのうちの一つ、"Islands and Protected Areas of the Gulf of California"(カリフォルニア湾の島々と自然保護区)は世界自然遺産として、2005年に登録されました。
名の通り、メキシコ・カリフォルニア湾の244の島々や海域に設定された保護区群。総面積は、688,558 ha(緩衝地帯 1,210,477 ha)で、その7割以上が海域である。全世界の4割の海生哺乳類、鯨の種類の3分の1がこの地域に生息しており、『世界の水族館』と呼ばれています。
湾内の島々には、クジラ、イルカ、カリフォルニアアシカ、シャチ、ゾウアザラシなど海生哺乳動物が回遊しており、アメリカオオアジサシ、オグロカモメなどの海鳥の繁殖場ともなっています。
この地域の固有種であるコガシラネズミイルカ(Vaquita)は絶滅の恐れとされており、今年2019年3月の時点で残り10頭とされています。コガシラネズミイルカの絶滅の恐れの原因は、刺し網・トロール漁による混獲、塩素系農薬による汚染、灌漑によるコロラド川の水量の低下、近親交配の問題とされています。今年(2019年)第43回世界遺産委員会において、この地域は新たに危機遺産リストにも登録されました。
そして、ラパスにある "Zona de Conservación Ecológica y de Interés Comunitario Balandra"(バランドラ生態系保全・入会地)も世界自然遺産の一部です。
"Islands and Protected Areas of the Gulf of California"(カリフォルニア湾の島々と自然保護区)↓
La Paz(ラパス)
La Paz(ラパス)はスペイン語で『平和』と言う意味を持つこの町は、Baja California Sur(バハ・カリフォルニア)州の州都です(メキシコは32の州から成り立つ)。この地域は、少なくとも1万年前から新石器時代の狩猟採集民が居住していたと言われています。
16世紀からは港町として発展してきました。
アクセス
<飛行機>
La Paz International Airport(ラパス国際空港)は、国際空港という名だが国内線のみのフライトで、4つの航空会社、Aeroméxico Connect( Mexico City)、Calafia Airlines(Cabo San Lucas, Chihuahua, Ciudad Obregón, Culiacán, Guadalajara, Guaymas, Hermosillo, Loreto, Los Mochis, Mazatlán, Mexicali, Monterrey, Puebla, Tijuana)、VivaAerobus(Culiacán, Guadalajara, Monterrey)、Volaris(Guadalajara, Mexico City, Tijuana)のみの小さな空港です。全フライトが毎日ではないので、カウンターも大都市に比べて混み合いません。
日本からメキシコシティ( Mexico City)経由であれば乗り継ぎ1回で済み、アクセスのしやすい町です。しかも往復でなんとVolarisで1,587ペソ(約¥9,204(1MXP=5.8JPY))前後です。
グアダラハラ(Guadalajara)からはなんと1時間ちょっとのフライトで片道673ペソ(約¥3,903 (1MXP=5.8JPY))で行く事ができます。
空港はラパス中心部から近く、10km南西にあり、タクシーで200ペソ程度です(ちなみに私は早朝のUberで130ペソでした)。
<船舶>
ラパス中心部から20kmほど北にあるPichilingue(ピチリンゲ)港には、Mazatlán(マサトラン)と Topolobampo(トポロバンポ)(チワワ太平洋鉄道の西側ターミナルLos Mochis(ロスモチス)の近くの港)行きのフェリーが出ています。Mazatlán(マサトラン)までは所要時間12時間、Topolobampo(トポロバンポ)までは所要時間6時間。便数や運行時刻、料金が時期によって異なり、詳細はフェリー会社 Baja Ferriesで確認できます。
<バス>
中心地Malecón(マレコン)のバスターミナルからは、アメリカ・カナダの人気観光地Los Cabos(ロスカボス)やアメリカとの国境のTijuana(ティファナ)行きのバスが出ています。日本からロス経由で来る場合は、Cabo San Lucas(カボサンルーカス)を利用してバスで来るの方が、メキシコシティ経由よりもフライト時間が短く済みます。
気候
砂漠気候のラパスは、年間を通して暑く、乾燥した陸地が広がっています。3月〜6月までは、一切雨が降らず、乾燥した日々が続きます。7月〜9月にかけて雨が降ることがあるが、湿気が少ない。日中最高気温は45度ほど上がることもあります。冬の12〜2月でも平均23~24度あり、快適に過ごすことができます。
しかし、気候変動の影響により、天候も年々変わっていっています。今年は11月に大雨が降ったりと雨が例年より多く、砂漠気候の地域にも関わらず緑が多いと言われているそうです。例年よりも暑い気候が長く続いただった為、暖気が北から来る寒気とぶつかり、激しい風を引き起こしているとも聞きました。
この地域人気アクティビティのダイビングやシュノーケリングもその影響で船の欠航も発生しているとのことです。
次回は市内観光について紹介していきます。
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