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国際結婚③ 〜メキシコの婚姻に必要な書類の入手方法〜

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何回かに分けて国際結婚の手続きについて書いています。

<1回目>

<2回目>

国際結婚② 〜ハーフとメキシコで結婚〜

前回紹介した『私たちがCivil手続きに用意した書類』の詳しい入手方法について今回はご紹介していきます。

 

私たちがCivil手続きに用意した書類

結局私たちが用意した書類は以下になります。

自分(日本国籍)が用意した書類

  • アポスティーユ付き戸籍謄本1枚 オリジナルとそのコピー(これが出生証明書となる)
  • 戸籍謄本とアポスティーユの翻訳 オリジナルとそのコピー

相手(メキシコ国籍)が用意した書類

  • Acta de Nacimiento(出生証明書)

 

2人で共通して用意した書類

  • パスポート オリジナルとそのコピー(身分証明書)
  • 結婚前診断書・血液検査報告書(性病検査証明書)
  • 2人のtestigos(証人)のパスポートのコピー

用意する必要がなかった書類

私たちはバレンタインデーにその他の大勢の愛を誓う人たち(結婚する)と合同の式で結婚手続きをしたので、通常は必要だが、この日のみ用意する必要がなかった書類は以下になります。

  • DIFという機関による『結婚前の講座』受講証明書
  • 結婚登録料金




全部事項証明書(戸籍謄本)とアポスティーユ

まず戸籍謄本もしくは抄本は本籍のある市町村の役所で入手し、そのあと外務省でアポスティーユを入手します。

戸籍謄本

通常、戸籍謄本・抄本は窓口か、郵送にて入手することができます。本籍のある市区町村の役所に確認してみてください。

私の場合、平日朝早くに区役所へ出向き、待つこともなく、すぐに戸籍謄本を出してもらいました。その際に、メキシコでの婚姻手続き後に必要となる、在メキシコ日本大使館への提出分2枚、在メキシコオーストリア大使館への提出分1枚も合わせて発行してもらいました。

合わせて、離婚歴があるから『独身証明書』も必要だと言われたので、『独身証明書』も役所に請求したところ、『独身証明書』は通常結婚相談所へ提出するもので、国際結婚の場合は『具備証明書』だそうです。

『具備証明書』は、独身であること、年齢など自国の法律からみて婚姻することに支障がないことを証明するものだそうです。

ちなみに『具備証明書』には、私の本籍、名前、出生地、父・母の名前、生年月日等が記載されており、文面には「当庁備付の戸籍謄本によれば、上記事件本人は未婚であって、かつ、婚姻能力を有し、彼(現・夫)の国籍・名前・生年月日・性別 と婚姻するにつき、日本国法上何等の法律的障害のないことを証明する。×年×月×日付け 〇〇区発行」と記載されてました。

彼のパスポートなどの本人確認書類を持っていく必要もなく、彼が二重国籍である旨を伝えたら、それぞれの国名が記載された2枚の証明書を発行してくれました(その分料金は2倍でしたが...)。

戸籍謄本をメキシコの役所提出用に1枚、在メキシコ日本大使館提出用に2枚、在メキシコオーストリア 大使館へ提出するように1枚で合計5枚、具備証明書はメキシコバージョンとオーストリアバージョンの合計2枚発行してもらいました。

手数料は、

  • 戸籍謄本1枚 450円
  • 具備証明書1枚 300円

でした(2018年12月)。ちなみに戸籍謄本も抄本も手数料は同じでした。

 

アポスティーユ

あまり聞きなれない、アポスティーユですが、アポスティーユ とは日本の官公署、自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のことです。

アポスティーユは外務省の窓口申請もしくは郵便申請いずれも手数料は無料で行ってくれます。最近ではアポスティーユ代行と謳っている業者がありますが、お金を払ってまで代行に頼む必要はないと思います。

詳しくは外務省HP アポスティーユ申請方法

 

窓口申請をした私は、戸籍謄本を入手した足で外務省に向かいました。

その際持っていたのは、

  • 戸籍謄本2枚
  • 具備証明書2枚
  • 運転免許証(身分証明書)
  • 返送先を記入したレターパック ※申請日当日には受領不可。翌日以降に取りに行く事もできますが、手間を考えて郵送にしました。レターパックでなくて、封筒+切手でも問題ないと思います。

申請書は窓口に備え付けを使いました。待ち時間・申請で5~10分ほどで終わりました。

無事翌々日くらいにレターパックで受け取りました。

 

ちなみに結果的には、メキシコ側オーストリア側でも具備証明書は必要ありませんでした...。




戸籍謄本とアポスティーユの翻訳

戸籍謄本とアポスティーユのスペイン語への翻訳は政府(シビル)に提出する書類なので正式なスペイン語翻訳の資格を持った方にお願いしなければなりません。在メキシコ日本大使館へ電話で問い合わせするとその方々の連絡先のリストをメールベースで送ってくれます。結婚すると伝えたので、その際に合わせて、後に大使館へ日本への婚姻届を提出する際に必要になるフォーマットも送ってくれました。

送って頂いたリストを元にメールで翻訳者へ問い合わせました。

私の場合ですが、戸籍謄本1枚550ペソ+アポスティーユ1枚150ペソ+送料でした。翻訳は翌日には完了してPDFベースで送ってくださって、問題なければ銀行振込をし、その後にすぐに原本を発送してくれるという流れでした。日本人の方に依頼したので迅速で丁寧な対応をしていただきました。また翻訳が必要になった際はその方にお願いしたいと思っています。

 

Acta de Nacimiento(出生証明書)

彼のActa de Nacimiento(出生証明書)は当然ですが、彼の産まれた市役所のRegistro Civilで入手しました。確か60ペソでした(自分のことではないので記憶が不確かです...)。

 

結婚前診断書・血液検査報告書(性病検査証明書)

さて、日本人の私からするとなんだ?と思う『結婚前診断書・血液検査報告書(性病検査証明書)』ですが、こちらは最寄りのラボでやってもらいました。要はただ単に血液検査でした。血液検査で梅毒などの性病にかかってないかを結婚前に検査し、結婚後に発覚して離婚をするのを防ぐ為だそうです。

さすが割引・デイスカウントが大好きなメキシコ 、2月は永遠の愛を誓う月として、この検査が通常より安く受けることができるプロモーションをやってました(笑)↑

そのわりには朝一に行ったにもかかわらず、予約なし、待ち時間ゼロでやってもらいました↓

受付を済ませ、料金を払い、それぞれ別の検査室に通され、血液を抜かれました。私は日本でも血管が見にくいと言われるのですが、一発で抜いてもらいました。その反面、彼は3,4回ブスブス刺された挙句、血管が見えないと言われ、反対側の腕から抜かれたそうです😭結果はその日の夕方には出ました。

料金は割引されたので一人120ペソでした。通常料金がいくらか分からないで、いくら割引されたのか分からないのですが、なんだか得した気分になりました(笑)




2人のtestigos(証人)のパスポートのコピー

2人の証人は彼の弟と、その彼女にお願いしたので、彼らのパスポートを借りてコピーしました。ただそれだけです。

 

あとはRegistro Civilからもらってきた婚姻届に必要事項を記入して、全ての書類をRegistro Civilに提出しました。

 

次回は結婚式当日について書きます。

 

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