国際結婚

国際結婚④ 〜メキシコで共同結婚〜

投稿日:11/30/2019 更新日:

何回かに分けて国際結婚の手続きについて書いています。

<1回目>

<2回目>

<3回目>

国際結婚③ 〜メキシコの婚姻に必要な書類の入手方法〜

前回紹介した『メキシコの婚姻に必要な書類の入手』したのち、提出と婚姻日当日について今回はご紹介していきます。

メキシコの婚姻届と財産

私たちの提出したメキシコの婚姻届はこんな感じでした。※州によって婚姻届が異なるようです。↓

項目は日本とほぼ同様の内容になっていますが、一番最後が日本と違い、

"ESTE CONTRATO DE MATRIMONIO ESTÁ SUJETO AL RÉGIMEN"と書かれていて、

"SOCIEDAD CONYUGAL"か"SEPARACIÓN DE BIENES"かにチェックを入れるようになっています。

要は、結婚後の財産を共有するか、財産を別々にするかという欄が有り、どちらかにチェックを入れるようになっています。

 

これを見た時、正直ショックを受けました。私は専業主婦に近い母親(母は自宅やカルチャーセンターでジュエリーデザイナー兼先生をやっていましたが、収入目当てというよりも好きだからやっている感じ)、父親が働き家計を支える家庭に育てられ、2人の財産は2人のものです。例えば2人が今住む家も父親の稼ぎで購入したものだけど、それを長年支えたのは母であり、2人の家です。日本では法律上、結婚(入籍)前の財産は固有の財産となり、結婚後の夫婦が合意して共有していたものはすべて共有財産となります。

しかし、メキシコでは、よく(離婚してないのに)「父の家」「母の家」と表現し、「両親の家」という表現をあまり聞きません。2人でお互いに支え合ってきたにもかかわらず、お金を出した方の所有物になるんだなぁ、となんだか悲しくなります。

でも、現実をみればそうなのかもしれません。離婚率は年々上昇しています。結婚前から考えたくないテーマだし、離婚を考えながら結婚するなんてすごく悲しいことだけど、結婚は愛だけではやっていけない部分があります。万が一の場合に備えて、結婚前にその点は話し合っておくべきなのかもしれません。

ちなみに他の州のRegistro Civilでは、婚姻届と財産分離契約書、2枚別々になるところもあるようです。

 

婚姻届の提出

婚姻届に必要事項を記載し、必要書類を全て揃えて提出する期限がバレンタインデーの1週間前まででした。提出した書類はRegistro Civilで不備がないか確認され、バレンタインデー当日のセレモニー後にカップルとその証人たちで書類をサインして終了です。

書類を出すまでに何回も通ったRegistro Civilもこれで来なくていいと思うと、ストレスから解消されました(笑)

 

バレンタインデー結婚セレモニー

会場は市役所の広場。当日朝9時集合、9時半開始とのことだったので、急いで9時に間に合うように4人(私たちと証人となってくれる義弟カップル)で向かったのですが、到着したらまだまだ半分以下の人数でした...。

会場の様子はこんな感じでした↓

 

受付を済ませ、私は花嫁の花束を渡され、席の案内を受けた後、彼がコーヒーでも飲みに行こう言い出しました。

そう、ここはメキシコ。何事も時間通りには開始されないのだ。それは役所でも同じこと。

4人で近くのカフェに行き、フレッシュジュースを飲みながらのんびり待ちました。10時に合わせて戻ると、やっと開始される雰囲気に。42組のカップルとその証人や家族がきており、会場はいっぱいでした。

セレモニーの流れは、おじさんたちのお話を聞いて、

みんなで赤ワインで乾杯して、

2枚の婚姻用紙にサインと指紋を押して、証人2人がそれらにサインをして、1枚は役所用、1枚は私たち用の結婚証明書としてもらいました。

そして、無事夫婦となりました。

 

そのあとは食事やケーキなども用意されていて、食事会となってましたが、私たちはそれには参加せず、別のところで4人で食事をしようということで市役所をあとにしながらもらった結婚証明書を確認したら、とんでもないことに!

なんと役所が発行した『結婚証明書』に4箇所の間違いがありました。

彼の名字のスペルが間違っているのと、私、私の母親、そして証人の義弟の彼女の国籍(アメリカ人)が "mexicana" (メキシコ人)になってました。

役所が発行する正式な書類が、こんなケアレスミスをするとは!そう、これもメキシコあるある。役所も平気でこういうミスをします。

その旨を先ほどサインをした窓口に言いに行くと、この自体が予想されていたかのように、印刷された紙を渡されました。そこには不備があった場合、来週のいつからいつまで以内にどこどこ窓口に手続きをするように書かれてました...。ケアレスミスを既に想定済みとは、なんとも言えない役所です...。

後日また、もう行かなくてもいいと思っていたRegistro Civilに行き、結婚証明書にサインと指紋を押し直してきました...。

 

ちなみに、この日の様子はFacebookでも紹介されました(笑)

共同結婚式なんてめったに経験することもないので良かったです。

そして、翌日にメキシコ原住民ウィチョール族による儀式で結婚式を挙げました。

 

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